2013/02/26

『ヒロシマ・ノート』岩波新書

  

読み応えのある本でした。

戦争を知らない人間として、平和な時代に生きてる人間として、読んでおくべきだなと感じました。

10代の頃は、学校とかで嫌々教えられて、広島や長崎に反感持つ学生も最近は少なからずいると思います。

だって、せっかく楽しい修学旅行とかで、1日潰されちゃうわけだからね。

それに教師だって、その意義をちゃんと出来ない人が大半だと思うし。いや、教師すら引率だからといって嫌々一緒に行っている感を感じさせる人すらいるでしょ?

よく、ドイツのアウシュヴィッツと比較して広島長崎の原爆教育の不十分さが語られたりするけど、だったらその重要性っていうか、必要性を説明できる人がいなきゃいけないのに、今の教育現場には皆無なのが現状なわけで。

まさに戦後の日本の政治が狙ってた通りになってるんじゃないの?と思ってしまう。

戦争に真剣に向き合うことを大人が拒否し、子供に伝えないシステムを構築したから、だから今の平和ボケ世代が量産されてるんじゃないのかな?

そんな世代でも、自分で色々物事が考えられるようになり、一人の人間としていき始める20代になってから1945年に何があったのかをじっくり考えるってのも遅くはないのかな?って読んでて思いました。

まあ、感じ方は人それぞれだろうけど、今だからこそ、若者が読むべきものなのかな?

そんなことを感じさせてもらえた作品、そういうのってなかなかないよね?やはり大江さんの書き方が上手いからなのかな?